理系大学出身の私は、社会人になってから簿記の勉強をはじめました。
簿記2級、簿記1級、中小企業診断士と無事一発合格できましたが、実は、はじめに受けた簿記3級は油断をして一度は不合格に・・・。
そんな経験を踏まえ、これから勉強される方には簿記3級に一発合格してほしい、という思いです。
難易度や合格率、勉強法についてご紹介しているので是非ご参考ください。
簿記3級試験とは?試験概要や合格基準
早速、簿記3級の試験概要をざっくりとご紹介します。
簿記3級の試験概要と試験日
試験名 | 簿記3級 |
---|---|
試験日程 | 6月11月2月の年3回 |
試験時間 | 2時間 (集合時間 9:00) |
受験料 | 2,800円(税込み) |
受験資格 | 学歴・年齢・性別・国籍による制限はなし |
持ち物 | 受験票・筆記用具・電卓 |
合格発表 | 各商工会議所で異なる |
簿記3級試験のチャンスは年に3回、全国各地で開催されます。日商簿記試験自体は、年間を通じて57万人が受験する人気の資格です。
日商簿記3級の試験科目と合格基準
日商簿記3級の試験科目は主に「商業簿記」です。
2級になると「工業簿記」が入ってきますが、3級では「商業簿記」のみにで、簿記の基本的な内容を学びます。
例えば・・・
- 伝票会計
- 仕訳帳
- 手形取引
- 決算仕訳
- 精算表
などから、大問5問が出題されます。
簿記3級の対象は主に、個人や小規模企業で、習得すると確定申告や青色申告書類の作成に役立ちます。
簿記3級の申込み方法
全国の商工会議所によって異なりますが、簿記3級の申し込み方法は、
- インターネット申込
- 書店申込
- 窓口申込
などがあります。
試験日の約2ヶ月前から申込みできるようですが、開催地によって異なるようなので、詳しくは各商工会議所のページを見てみてくださいね。
簿記3級は転職や就職活動、大学受験に役立つ?
簿記3級は、簿記の基本的な内容で、「個人事業主」や「個人規模の会社経理」が対象の内容なので、就職や転職に直接有利!とは言い難いです。
もちろん履歴書には書けますが、就職に有利に働くのは簿記2級から。とも言われています。
とは言え、簿記3級を習得すれば簿記2級の勉強にも近づきます。
また、私が個人事業主として行った確定申告も、2級1級の知識ではなく、簿記3級の知識が逆に役立ちました。
簿記3級の内容を理解していると、お金の流れが理解でき、仕事や日常でもとても役立つので勉強して損はありません。
簿記3級は独学でもいける?難易度と合格率の関係
簿記3級は独学でも1ヶ月程で合格可能と言われています。
とは言え、全然勉強しないと当然落ちてしまいます。
私はもともと理系大学出身で数学は得意でした。
簿記3級は「みんなも受けてるし簡単だろう」と、全然勉強せず受けたところ
不合格に・・・今思えば当然なのですが・・・
簿記3級の合格率は意外と低い?
「やさしい資格」と言われている簿記3級ですが、実際の合格率はどうでしょうか。
開催回 | 申込者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
149(2018/6/10) | 101,173 | 35,189 | 44.3% |
148(2018/2/25) | 102,212 | 38,246 | 48.9% |
147(2017/11/19) | 113,559 | 35,868 | 40.3% |
146(2017/6/11) | 102,077 | 40,880 | 50.9% |
145(2017/2/26) | 105,356 | 38,298 | 47.4% |
144(2016/11/20) | 120,096 | 42,558 | 45.1% |
143(2016/6/12) | 106,558 | 28,705 | 34.2% |
142(2016/2/28) | 114,940 | 23,701 | 26.6% |
141(2015/11/15) | 107,928 | 22,094 | 26.1% |
だいたい40%~50%の間を推移していますが、低いときでは20%台の回もあります。
いくら取りやすいとは言え、合格率が低い回もあるので、気は抜けません。
簿記3級の失敗談:私が不合格になってしまった理由
最後に、私の簿記3級の失敗談をご紹介します。
それは、油断して、ちゃんと勉強しなかった
ことです。
(当たり前といえば当たり前なのですが・・・)
私の失敗の流れはこうです。
- 周りが受験すると聞いて、軽い気持ちで申し込んだ
- 合格率も高いし、簡単だと聞いた
- 自分は数学も得意!少し勉強すればいけると思った
- 勉強スタート!テキストを開いたけど、あまりやる気が起きない・・・
- 試験数日前になりテキストを開き勉強してみた
- 受験してみたけど、やっぱり不合格・・・
私は、高校・大学の数学の成績もよく、勉強も得意でしたが、油断して勉強しないと当然不合格でした・・・
簿記3級の失敗理由 ①そもそものモチベーション
私の場合、そもそも合格へのモチベーションが低かったことがダメでした。
「周りがやっているから」という単純な理由では、なかなかテキストも開けませんでした。
「簿記を取得して、就職や転職・ビジネスに役立てる!」という強い思いがないと、人はなかなか勉強できません。
もしこれから勉強される方は、是非「何のために勉強するのか?」ということを是非考えてみてください。
簿記3級の失敗理由 ②やる気がでなかった
私の場合、簿記3級の最初にテキストを開いて「うーん・・・」とイマイチやる気がでませんでした。
そして、勉強を辞めてしまった・・・
実際に勉強してみて、やっぱり面白くない!と思う方もいらっしゃると思います。
「自分に合う、合わない」はあります。
ですので、教材やテキストを購入する前に、一度「簿記3級は自分に勉強できそうか?」というのを確かめてほしいと思います。
簿記3級の失敗理由 ③簿記の面白さに気づけなかった
上記のようなも「勉強する理由」がなくても、勉強できる人はいます。
それは、「簿記の勉強が楽しい!おもしろい!好き」と思っている人です。
このような人は、放っておいても勝手に勉強してしまうので、必ず合格できます。
簿記2級、1級を勉強している頃には「ぁあーコレがこういうことか!」と勉強自体が楽しくなっていました。
簿記1級に至っては、平均勉強期間1年・平均合格率10%とかなり難易度が高いですが、私の場合6ヶ月で一発合格出来るほどになっていました。
勉強は「最初はよくわかんないなぁ・・・と思っていても、理解しだすと面白くなることもあります」
簿記の勉強は、「どうしても嫌」と思わなければ、続けていると楽しくなってきます。ですので、あきらめず続けてみてください。
まとめ:簿記3級は独学でも可能だか、勉強を続ける仕組みづくりが大切
最後に、簿記3級についてまとめたいと思います。
- 簿記3級は基本的な商業簿記の知識を習得できる
- 合格率は高く簡単と言われているが、実際は20%台の回もある
- 独学でも可能だが、油断すると合格できない
- 簿記の勉強が面白さを知るのが合格への近道
私は簿記3級はしっかり勉強すれば合格できる試験です!
頑張ってみてください!