【江戸時代の観相家・水野南北に学ぶ】プチ断食と少食で食事を節制すれば幸運に恵まれるか試した結果

独身時代と比較すると、結婚後には生活の質が全て良くなりましたが、その中でも食事については毎日妻が愛情と栄養たっぷりのご飯を作ってくれるため、お腹と心が存分に満たされております。

そんな私も独身時代には外食時々半自炊という食生活でしたが、油断をすると飲みに行ったり食べ過ぎたりと、乱れがちな食生活でした。

そのような独身時代の話ですが、健康のために食事を慎もうと試みた際に色々と調べていると水野南北という人物を知りました。

目次

水野南北とは

江戸時代に生きた観相家であり、食事の量を減らせば運気が向上するというシンプルかつ明快な持論を貫いた人物です。

食の慎みに対する大家と言えます。

水野南北の人生について触れておきますと、子供の頃から荒んだ生活をしており、飲酒までしていたそうです。
お蔭で飲食や生活は乱れており、18歳にして観相家に「あと一年で寿命が尽きる相をしている」と言われるに至ります。

死の宣告を受けた南北は、易者から「お寺に行って修行すれば何とかなるかも」と言われてお寺に行ったものの、南北を一目見た僧侶は、あまりの凶相に驚いてしまいます。

これは手に負えないと思った僧侶は、「一年間、米は食わずに麦と大豆だけを食えば、救われるかもしれない」と適当発言をして門前払いしてしまいます。

しかし、南北はその言葉を信じ、一年間食の慎みを持った生活を続けたところ、一年後に易者が鑑定したところ、本当に凶相が消えてしまったということです。

この体験をきっかけに、南北は観相家への道を歩むことになったのですが、その考え方の土台を自らの人生を救ってくれた「食の慎み」に置く様になったのです。

食を控えれば徳と運が高まる

生きるために何よりも重要な食事ですが、腹八分・腹七分に留めることで徳が高まり、運気もそれに相まって上昇するとのことです。

先天的な相や命運が芳しくなくても、日々の食事に対する慎み度によって覆せると言い切っていますが、南北自身が実践して証明しているので説得力があります。

食は運命を左右する―現代語訳『相法極意修身録』
水野南北(著)、たまいらぼ

麦や食の慎みというキーワードは、チベット体操で食の好みが変化した私には打ってつけのテーマではありませんか。

やはり、人生では適切なものが適切なタイミングで訪れるのでしょうか。
そういう訳で私も食の慎みを試し、まずは平日のみ以下のメニューで回しました。

朝:以下のいずれか

①玄米ご飯、またはパン、
②ナッツ・アーモンドを5粒程度
③食べない

昼:以下のいずれか

①ざるそば
②助六寿司
③具入りおにぎりセット(3,4個)
④バランス弁当(スーパーの350円程度のボリューム)
⑤サンドイッチとコーヒー

夜:以下のセットを食べて、各メニューは適宜好きなものに入れ替え

麦飯or十六穀ご飯
味噌汁(即席のわかめ、しじみ汁に、買ってきた豆腐を入れる)
納豆1パックにキムチを混ぜる
野菜サラダ(スーパーのカット野菜)
好きなおかず(魚の煮物、根野菜の煮つけ、餃子、竜田揚げ、等)
☆外食する場合は自由

休日については自由にしていますが、それでも全体的に平日に近いものを好むようになってきてます。

外食する場合も、大戸屋で五穀米を頼みつつ根菜をたっぷり使った定食を美味しく頂きました。

少食を続けて分かったこと

食事を慎んでいれば運は開けるか、1ヶ月程試してみましたが、体を張った検証の結果以下の事が分かりました。

①私には合わなかった

朝食を抜き、各食事を腹八分目に抑えた結果、元々痩せ形の私は腹十分目でなければ痩せることが判明しました。

プチ断食で腸が活性化すると書籍には書いてあったのですが、食事量が減ることで便秘になってしまいました。

元々は毎日お通じがあったので、便秘の気持ち悪さがわかりませんでしたが、よく理解できました。

従って、私の場合は腸の働きが弱まり逆効果であったといえます。

特に朝食を食べないのが影響として大きかったようです。
私にとっては食事を制限することは良策とは言えないようです。

むしろ、食べたいものを感謝しながら食べる方が自分の体調に与える影響は断然良いと改めて分かりました。
もともと多く食べる方ではないので、当初の食事量がベストだと分かったという点だけでも良しとしたいと思います。

②ジャンク砂糖菓子を食べない方が良い

こちらは私としてはポジティブな発見です。

加工食品であるジャンク砂糖菓子を食べると明らかに翌日のお腹の調子が変わります。
数日間砂糖菓子を食べない状態で食べてみると良く分かるのですが、食べると余分なガスが発生し、腹に気持ち悪い膨張感があります。

そういうわけでジャンク(スナック)の砂糖菓子を食べないことは継続しますが、それ以外の和菓子等の砂糖菓子は週に何度かは食べても良いことにしています。

甘いものは控えた方が良いのが一般論ですが、私は甘いものがどうしても好きなようです。

プチ断食、少食の制限解除後のメニュー

見直しを行った結果、以下の通りとなり、ご飯の摂取量を増やしました。
十六穀ご飯なので単純な白米よりはバランスも良いと思います。

朝食:ナッツ
昼食:自由
夕食:十六穀ご飯or麦飯(0.7合程度)
野菜サラダ
味噌汁or納豆キムチ
おかずを2品程度

プチ断食時に比べてあまり変わらないのですが、元々痩せ形であるにも関わらず減りそうだった体重も増加に転じ、便秘気味の状態も解消しました。

また、当時はご飯が美味しかったのですが、軽く飢え気味だったのが悩みであり、元に戻すことで悩みも解消しました。

何事にも人によって向き不向きがある

プチ断食療法に関する書籍内でも向き不向きについては注意が記載されていますが、私は向いていなかったようです。

人それぞれ十人十色と言うことで、体重が増えることが悩みの人もいれば、体重が減ることが悩みの種である人もいるのですね。

体重が減るのが悩みであった私は、プチ断食で腸の吸収能力が高まれば、以下の様に、

プチ断食・少食
→腸がデトックスされて活性化
→栄養の吸収が良くなる
→筋トレと相まって体重が増える

と、背水の陣で腸が覚醒することを期待していましたが、事はその通りには運ばず、

プチ断食・少食
→便が出ない
→力も出ない
→筋トレするが痩せていく

という悪循環となり、1ヶ月続けた頃には周囲の人から「やつれた?」「痩せた?」と聞かれる有様でした。

幸運効果については水野南北によると3年とか10年スパンで取り組んで初めて効果が表れてくるものの様ですが、私は生まれてこの方ずっと運が良いので体感はできないかもしれません。

これ以上続けても自分の望みどおりのシナリオに好転する兆候も感じられなかったので、プチ断食・少食は私の体質に馴染まなかったと判断し、撤退することにしました。

同じ痩せ型の方でも私と違って腸が活性化することでプチ断食・少食から一定の効果を得られるのかもしれませんが、必要に応じて私の例を参考にして頂ければ幸いです。

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