服はこだわらず、手入れされた革靴を華麗に履きこなし、足元を見られない人生を

街ですれ違う人を見ると、何となくおしゃれだなと思う人達がいます。

ちなみに、皆さんがおしゃれだと思うときは、どこを見てそのように判断しているでしょうか?

正直言うと、私はあまり服については質の違いが分からないところです。

目次

服は値段にこだわらなくて良い

オーダーメイドスーツやブランド物のスーツに身を包んでいても、体型がスマートでなければ宝の持ち腐れです。

逆にチェーン店で買ったスーツであっても、清潔感があり身体のシルエットが綺麗に映るのであれば、魅力的に映ります。

まずはコーディネートよりも自分の身体のシルエットを意識する方が先決、ということです。

私は私服に関してはユニクロを中心としたコーディネートで十分ですし、スーツについてもスーツセレクト等の大衆向けスーツ専門店で全く問題ありません。
ただ、自分の身体のサイズに関しては把握した上でフィットするものを選ぶようにしています。

ちなみに、ワイシャツに関しては試着できませんので、自分の「首回り」と「ゆき(腕)」の長さ(cm)をもとに購入することになりますが、身体にぴったり合うスリムタイプのものであるかを確認してから買うのが良いと思います。

私は間違えてゆるいタイプのワイシャツを買ったことがありますが、サイズが合わないと見苦しいので、フィットするか否かが最大のポイントとなると思います。

革靴は良いものを長く使う

一方、足元に関しては服に比べるとこだわったほうが良いと思います。
「人は足元を見られる」という言葉がある通り、意外に見られています。

特に高い靴を無理して買う必要はありませんが、1万円台から2万円台の靴を5足揃えられればそれらでローテーションを組むことができます。

革靴は毎日連続して履くと消耗が激しいですが、休ませながら使うと長く履き続けることが出来ます。
長く持たせるコツとしては、5足でローテーションを組めた状態で以下の通りメンテナンスすることでしょうか。

  • 毎日帰ったら、靴に軽くブラシを掛けてホコリを落とし、シューツリーをセットする
    ※シューツリーは一日歩いてゆがんだ革を元に戻しつつ、吸った汗を吸収してくれます
  • 1ヶ月~2ヶ月に一度、保湿クリームで全ての革靴に栄養を補充する
    ※これを繰り返すことで革の経年変化が非常に味わい深くなります
  • 1年から2年に一度、靴の専門店で靴底を交換してもらう
    ※前側にはゴム底を張ってもらうことで歩いても滑らなくなりますし、後ろ側のリフトも交換後は新品同然に見えます

新品同然に輝いていて、革の経年変化の味わい深さがあり、足に馴染んで靴擦れもしない、という最高のオーダーメイド靴に磨きあがるのです。

また、お金持ちの方や社会的に成功されている方は腕時計と同様に革靴にはこだわりをお持ちの方が多いので、同じように革靴を愛好すれば富裕感覚を味わえます。

結果的に引き寄せの法則が作用して現実にも反映されるかもしれません。

成功者に学ぶ(まねぶ)と言い換えてもよいかもしれません。

それでは、革靴を購入してからメンテナンスをするまでの私がやっている流れをご紹介したいと思います。

現物を見て使用イメージや価格について店員さんと話す

まずは買わなければ始まりませんが、デパートやマルイのような商業施設の靴専門店が良いでしょう。

ネットで購入するのは避け、現物を見て自分の好みの方向性(革の質感、色合い、形状)を探るのが良いです。
私の友人は海外から自分で輸入してリーズナブルにいい買い物をしていますが、同じ靴の2足目でもない限り、実際に手に取り試着をした上で購入することを強くお奨めします。

専門店であれば靴に詳しい店員さん(革靴が好きな人も多い)がいるので、聞けば何でも教えてくれます。

正直に「あまり分からない」と伝え、

  • どういう基準で選び
  • どういう風にメンテナンスをし
  • どのくらいの感覚で修理をすればよいか

等を聞いてみるのも良いでしょう。

尚、その際に靴の予算感を予め伝えておけばよいですが、2万円台後半から3万円台後半程度の予算を確保しておけばよいでしょう。

専門店には多くの靴がありますが、色々と見せてもらっていると、確かに質感が値段に比例していることに気がつかされるのです。

私の場合は購入する靴は上記の価格帯に落ち着きますが、確かに1万円の靴より2万円の方が明らかに良く、3万円の方が更に明確に良く見えるのです。

逆に4万円を越える靴は私の身の丈には合わないのと、質的な良さも正直わからなくなってくるレベルなので、コストパフォーマンスの面からも2万円台後半から3万円台後半が良いと思います。
いくつか履かせて貰って、何となく快適に履けそう(靴擦れとかなく、気分も上々で)なイメージを持つことができれば買ってよいでしょう。

いまひとつピンとこなければ自分を騙してまで買わずに、検討する旨をお礼とともに伝えて、他の店にも行ってみましょう。
見栄や雰囲気に乗せられて買ってしまった場合、その後の自己嫌悪感が半端ないです。
それこそ冒頭の富裕感覚を味わうどころではなく、貧乏路線まっしぐらになります。

欲しい靴が見つかった場合

めでたく気に入った靴を見つけて買った場合、以下を質問されたり奨められることがあります。
これらについてコツも含めて客観的に個人の意見として助言してくれる店員さんならば信頼してもいいでしょう

【質問①】ソール(靴の裏側)に補強財としてゴム底をつけるか否か

ゴム底はつけずに革底のままで履くのがおしゃれとされる風潮がありますが、私はゴム底派です。
ただし、購入時点ではゴム底は貼らずに、1,2年程経った最初の修理時点で張ってもらいます。

ちなみに、購入時にゴム底を貼ることを選択した場合でも革底を削った上でゴム底が装着されます。
結局削られてしまうのであれば、私は革底を味わいつつ歩きながら削る方を選びます。

【質問②】メンテナンス用品(シューツリーやクリームなど)を買ってみてはどうか

これは買わなくて良いと思います。
メンテナンス用品自体は必要ですが、専門店では高価ですので、東急ハンズなどで別途調達しましょう(後述)

メンテナンス用品をそろえる

革靴は普段のメンテナンスがものを言うアイテムです。
一緒に年を重ねることによる経年変化が革製品の楽しみですので、以下のメンテナンス用品をそろえましょう。

①シューツリー(靴の数だけあればベスト)

一日履いて形の変わった革靴をしっかりと伸ばして元に戻してくれます。

また、たっぷりと染み込んだ汗を綺麗さっぱり吸い取ってくれますので、細菌も繁殖しません。

私は以前は軽い水虫になったことがありましたが、シューツリーを使い始めてからは全く無縁です。

さらに、レッドシダー(赤松)が素材の場合はアロマ効果も発揮して、匂いも消してくれるので足が臭くならないです。
専門店で買うと10000円弱しますが、無印良品であればレッドシダー素材のシューツリーが2500円程度で買えます。
私は7足分を徐々に買い足していきました。

②ブラシ

ブラシは以下の用途があればOKです。いずれも東急ハンズあたりで探せば売っています。

  • ほこり落とし用
  • 靴クリーム塗布用 (小型の丸型のブラシです)
  • 磨き用 (形状はほこり落とし用と大体同じです)

③クリーム

クリームに関しては一個ずつ気になったのをハンズで買ってみて試すのも良いですが、私はコロニルのプレミアムディアマントというクリームを愛用しています。

とりあえず革製品には塗っておけ、というぐらいの優れものです。
だったのですが、非常に残念ながら生産が終了してしまっています。

次に買い足す時は後継製品のシュプリームクリームデラックスを買うことになりそうです。

④クリーナー

クリームは塗り重ねれば良い訳ではなく、一度以前の古いクリームを落とす必要があります。

メイクにおけるメイク落としのような位置づけだと思います。

私はお店の人に奨められたBoot Blackのレザーローション(デリケート用マイルドタイプ)を使っていますが、特に不自由したことはありません。

もしも他に何かお奨めがあれば教えて頂ければ嬉しいです。

とりあえず物を揃えるまではこのような形になります。
革靴はこだわりを持っている方も多いので手を掛け始めるとキリがありませんが、ある程度ゆるりとしている私の方法であれば、特に負担なく実践いただけると思います。

これでも6年以上は持っているので、実績としても十分だと思います。

買った直後のメンテナンス

靴箱の中でそれぞれの靴のホームポジションを決めてあげましょう。

人間が夜毎に寝床が変わると落ち着かないように、靴も落ち着かせてあげたい、という思いを持ちましょう。
長い付き合いになる革製品に対する愛情表現の一種と捉えていただいても良いです。

毎日帰ってきた際のメンテナンス

毎日5分も10分も手入れに時間を掛けていては、何かと気ぜわしい私達社会人には負担がいささか重いです。

そういうわけで、1分少々で終わる以下の作業であれば日々継続できると思います。

  • 靴をほこり落とし用のブラシで全体的にブラッシング(30秒)

ほこりや簡単な汚れはその日のうちであれば落ちます。

簡単な作業で済むうちに行ってしまうのが万事における必勝法といえます。

  • シューツリーを靴にセットして、靴紐をしまう(30秒)

革靴は一日履いたことで汗を多分に含んでいます。これが臭い水虫の原因となる白癬菌の繁殖に繋がります。

シューツリーをセットすることで汗を吸収し、一日の動きでシワになった箇所を伸ばすことができます。

また、レッドシダー(赤松)製のシューツリーはアロマ効果もあるので良い香りもするようになります。

  • すぐに靴箱に入れず、一日斜めに立てかけて汗を抜く

靴裏にも汗が染み込んでいますので、例えシューツリーを使っていたとしても床と接触させない方が良いと考えます。

一日の間斜めに立てかけておけばよいので、「前日履いた靴を立てかける」コーナーを作っておけばよいでしょう。

1ヶ月または2ヶ月に一度のメンテナンス

これが一番のメインどころです。

夏と冬は乾燥するので短いサイクルの方が良いらしいです。
靴一足ずつと対話をしながら足元を支えてくれていることに感謝をするのも良いでしょう。

気持ち悪いかもしれませんが、引き寄せの法則によると今を楽しみ感謝することで富にも豊かさにも恵まれるそうです。

流れとしては以下の通りで、私の場合1足あたり15分~20分程度かかります。

  • 靴紐をはずす
  • ホコリ落とし用のブラシで一度さっと磨く
  • 布(いらないシャツや靴下を切ったもの)にクリーナーを染み込ませ、汚れ&古いクリームを除去する
  • 布に栄養クリームを着け、心を込めて磨きこむ
  • 指の入らない箇所も結構多いので、靴クリーム塗布用にクリームを着け、磨きこむ
  • 磨き用のブラシで全体を磨く
  • 靴紐をつける

一日で全ての革靴を磨くと時間がかかるので、何回かに分けてするのが良いでしょう。

靴磨きも手際よくできるようになれば、おしゃれさとスマートさを演出する要素となります。

数年おきのメンテナンス

靴の裏を見て、前部分のソールや踵部分のリフトの削れ具合を見てみましょう。

革靴本体(アッパー)に削れが侵食しそうであれば、修理の時期です。
ミスターミニットなどの廉価にメンテナンスしてくれるお店であれば、リフトの交換は3000円程度、リフト+ソールのセットで5000円以内で済みます。

総コストを一ヶ月あたりに換算すると

初回の購入時の費用(初期費用)と、その後時間の経過とともに発生するコスト(メンテナンス費用)に分けて記載してみました。
【初期費用】合計約22万円
・革靴7足 30,000×7=210,000円
・シューツリー7セット 2,500×7=17,500円
【メンテナンス費用】合計約4万5千円
・クリーム、クリーナー、ブラシ(ほこり落とし、靴クリーム塗布、磨き)
【裏側のリフト修理】5,000×7=35,000円
上記はソール+リフト交換を想定した場合。踵部分のリフトだけの交換ならもう少し安くなるかもしれません

私の場合、メンテナンス費用は2年に1度発生します。
私は6年以上靴が持つので、6年での総費用は以下の通りとなります。
初期費用+メンテナンス費用3回分
=22万円+4万5千円+3万5千円×3回分
=37万円

1年当たりに直すと6万円強で、1ヶ月当たりに換算すると5,000円強です。
私と同様レベルのメンテナンス(とはいってもゆるりとしていますが)をすると実際には6年よりも更に長く履けるので、もう少し1ヶ月当たりコストは抑えられる計算です。

これを安いととるか高いととるかは人それぞれでしょうが、これでお洒落をしつつ足元を好印象にできるのであれば、軽い趣味レベルで嗜んでも損はしないでしょう。

しかも、私の場合はシューツリーを使っているおかげで足の臭いとも水虫とも無縁でいられるようになったので、一石三鳥です。
足元の見た目の洗練具合に加え、清潔感も異性受けの向上に寄与すると思いますし、買い替えの都度靴擦れが気になるという点を考えても、革靴長期利用派に鞍替えする価値があると思いますがいかがでしょうか。

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