クラシックの中でも大家と言われているバッハ。
バッハの家系は音楽家を大量に排出しているため、大バッハとか、フルネームでヨハン・セバスティアン・バッハ(J・S・バッハ)と呼ばれたりもします。
専門家の中でもバッハの曲は難しいという声があるようで、時には神格化して語られると思えるケースも見受けられます。
もちろん私の様な素人には、音楽の専門的な観点での理解は不可能ですが、だからと言ってバッハの曲を聴いてはならない訳ではありません。
素人は素人なりにバッハをBGMの様に聴いて楽しめば良いと思います。
ここでは私がバッハを聴く様になるに至ったキッカケについて触れたいと思います。
ドラゴンクエストのサントラが全ての始まり
私は子供の頃はRPGに入れ込んでおり、特にドラゴンクエストには熱中しておりました。
元々視力は良かったのですが、ドラゴンクエスト4をやりすぎて
一年間で視力が一気に低下したのですが、それはまた別の話ということで。。。
このドラゴンクエストは中世ヨーロッパと思しきファンタジー世界を舞台にしているのですが、ゲーム内で流れるBGMが素晴らしいのです。
作曲はすぎやまこういちさんが全て手掛けられているのですが、東大出身で音楽の才能もあるという、天から二物を与えられたような方です。
ファミコンやスーパーファミコンで流れる音ですら鳥肌が立つほどでしたので、CDショップで交響曲のサントラを目にした時には迷わずにお小遣いをはたいて購入しました。
ちなみに、ドラクエ3,4,5のサントラを順番に買い集めたのですが、オーケストラの音源をCDで聴くのは、ファミコンのピコピコと響く音源とは大違いです。
勉強する時には常にサントラを流していたように思います。
これが始まりであり、以降は気に入ったRPGのサウンドトラックを購入する様になりました。
ピアノのレッスンでドラクエの曲がクラシックに似ていると気づく
結局ドラクエ6のサウンドトラックを新たに追加した私は社会人になってもゲーム音楽を時折聴いておりました。
仕事が極めて忙しく、荒んだ心の私は心の潤いを求めて電子ピアノを衝動買いし、大人向けのピアノ教室に通い始めたのです。
そこでは自分が好きな楽譜を持って行きレッスンを受けることができたため、私はドラクエの楽譜を大喜びで購入して練習を始めました。
最初はドラクエ3のフィールドの曲である「冒険の旅」を弾き、次はドラクエ1のラダトーム城の曲を弾き、次にドラクエ6の城の曲の「王宮にて」を練習しました。
そこで先生が仰ったのは、ラダトーム城も「王宮にて」も曲調がバッハに似ている、ことでした。
音階という階段を上り下りするようなメロディーがバッハの特徴のようなのですが、確かにドラクエの城の曲には同じような特徴があると思います。
尚、先生によると大人の男はバッハが好きだそうです。
先生に勧められて大人の男になるために「小フーガト短調」や「トッカータとフーガニ短調」を聴いてみましたが、はじめて聴いた時は内面から何かが湧き上がるような感覚を味わいました。
RPGが好きな人はクラシックが好きな可能性あり
そこからは少しずつバッハのCDを聴き始めましたが、
- G線上のアリア → ドラクエ2の城の曲
- マタイ受難曲 → FF7のラスボス等の神がかった系の曲
と言う形で自分の中で共通点を見つけ出し、脳内リンクが広がり始めました。
バッハの曲のオススメについては別の記事でまた纏めたいと思いますが、ドラクエの曲については、雰囲気が似ている曲があると思いました。
- ドラクエ5の戦闘の曲:ベートーヴェンの「クロイツェル」
- ドラクエ5の結婚ワルツ:レハールの「金と銀」
このように敷居が高いと思っていたクラシックでしたが、ゲーム音楽好きの私には意外にマッチ度が高いことが分かりました。
特にRPGの曲がお好きな方は中世ヨーロッパや宗教音楽的な楽曲はハマると思います。
聴く際にも難しく考える必要はなく、感覚で合う/合わないを感じ取ればよいと思います。
是非とも自分に新しい刺激を与えるつもりで聴いてみられては如何でしょうか。