【夫婦で週末起業】2人でできるイノベーションを考える

夫婦で週末起業で検討するべきことは

何をすべきか

です。
週末起業の事業内容と言い換えても良いでしょう。
事業内容を定めるという作業は起業家が行うべきことであるため、今までサラリーマンをしていたのであれば、それまでに得た常識をそのまま利用しても通用しない可能性があります。

そこで私たちが目をつけたのは、ドラッカーです。

もしドラでは「マネジメント」という著書にスポットが当てられていましたが、夫婦で週末起業を始めるにあたって参考になるのは、「イノベーションと企業家精神」です。

目次

イノベーションとは

イノベーション(Innovation)とは、「新手法」「発明」「導入」「革新」という意味があります。

平たく言うと、「今までになかった新しい価値の提供」という意味合いになりますが、ドラッカーの「イノベーションと企業家精神」では以下の通り表現されています。

企業家はイノベーションを行う。
イノベーションは企業家に特有の道具である。

つまり、企業家にとって、新しい価値の提供(=イノベーション)が成すべき仕事であり、成果を挙げるための手段でもある、ということになります。

夫婦で週末起業をする際にも、イノベーションを起こすために取り組もう、という心構えが重要になります。

イノベーションの機会

ドラッカーによると、イノベーションの機会として考えられるものは、可能性の高いものから順に以下の通りとなるそうです。

【企業や産業の内部における事象】
第1の機会 予期せぬ成功と失敗を利用する
第2の機会 ギャップを探す
第3の機会 ニーズを見つける
第4の機会 産業構造の変化を知る

【企業や産業の外部における事象】
第5の機会 人口構造の変化に着目する
第6の機会 認識の変化を捉える
第7の機会 新しい知識を活用する

上記は便宜上7つに分類することができますが、きちっと特定の1つに分類されるわけではなく、特定の機会が複数の性質を持つことがあります。

従って、これらの7つの機会を参考に自分たちに与えられた具体的な機会を探すのは有効ですが、自分たちが考え出した機会がこの7つのどれに所属するかを厳密に決める必要はありません。

イノベーションに華やかさは必要ない

この7つの機会で最もイノベーションの可能性が高い機会は、「第1の機会 予期せぬ成功と失敗を利用する」です。

世間で耳にする技術革新によるイノベーションは「第7の機会 新しい知識を活用する」に該当します。
技術で社会を変えることに成功した企業は華々しく光り輝いて見えますが、最も難易度が高いことから7番目の機会に位置づけられています。

夫婦で週末起業においては2人というささやかな人数で取り組みますので、優秀な人員を集めて取り組むという資本的リスクは取りようもなく、小さく始めて成功率の高い方法を採用するのが生き残る道となります。

小さく始めつつも新たな価値を提供する良い方法は、自分たちの力の及ばない外部環境に関する事象(機会5,6,7)を利用するよりも、自分たちが把握しやすい内部環境(機会1,2,3,4)に集中する方が可能性が高いと思われます。

その中でも第1の機会は、既に起こった成功と失敗を振り返り次の行動に活かす、という一見すると地味で当たり前のアプローチです。

夫婦で週末起業におけるイノベーションに華やかさは必要なく、地道で着実で成功可能性が高いと思われるアプローチこそ重要なのです。

夫婦の「今」を分析することで予期せぬ成功の要因が分かる

小さく着実に始めるためには、第1の機会の中でも、特に予期せぬ成功に焦点を当ててイノベーションの機会を分析するのが良いですが、具体的にはどのようにすればよいのでしょうか。

これについては一言でいうと、「夫婦で今までのお互いの人生を振り返る」ということになります。

夫婦における予期せぬ成功の中でも最たるものは以下の通りです。

  1. 2人が出逢い、惹かれ合い、結婚して今まで一緒に暮らしているということ
  2. 夫婦の生計を成立させるために、夫婦の一方(または両者)が仕事をして所得を得ていること

一つ目を掘り下げれば人柄・性格をはじめとした人的強みの発見に繋がり、二つ目は特技やスキル面で秀でた領域を見出すことに役立ちます。

夫婦で分析することで一人では気づかない強みを発見できる

一人で自分自身を分析しても、強みを的確に言い当てることは容易ではありません。
なぜなら、強みであったとしても、自分自身が当たり前にこなしていることであるため、それが素晴らしいと中々気がつくことができないからです。

例えば、IT業界にいる人はプログラミングやサーバ構築はお手のものだと思いますが、会社の中ではそれが当たり前すぎて強みだと気づきません。
しかし、ITに詳しくない人から見たら、ITスキルが圧倒的な強みに見えるわけです。

また、性格面でも自分では「引っ込み思案で優柔不断」だとマイナスの評価をしている場合でも、配偶者の目には「冷静で控えめで思慮深いと」映れば、それは強みになり得ます。

夫婦であれば、一人では弱みだと思っていた点も強みにすることができるため、ドラッカーのイノベーションの機会を分析する意義もより高まることになります。

イノベーションの可能性があることを事業内容とする

夫婦の予期せぬ成功の理由を辿った先に、イノベーションの機会が待っています。

そのようなイノベーションの機会を感じられる分野を事業内容とするのが、小さく始めて成功するための秘訣でしょう。

当たり前でつまらない作業だと思うかもしれませんが、この様に地道な作業を行った先に成功はあるのだと思います。

華やかさを追うのではなく、夫婦の成功要因を掘り下げ夫婦の得意を追求することで、自分たちのできる分野で少しずつ成果を挙げることこそ、今まで気づかなかった面白さややり甲斐をもたらしてくれるものと思います。

夫婦で週末起業のビジョンを決めるのと同様に、イノベーションの機会については妥協せずに時間を掛けるのが良いでしょう。
そして、一度意見がまとまったとしても、継続的にブラッシュアップしていくのが良いと思われます。

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