お金持ちマインドの夫婦になるには(下)~【書籍解説】宇宙を味方にしてお金に愛される法則~

マインド・豊かさ

前半の記事では、期待することの力と引き寄せの法則について学ぶことができました。
お金持ちマインドの夫婦になるには(上)~【書籍解説】宇宙を味方にしてお金に愛される法則~

第6の法則 振動と誘引の法則

本章でも引き寄せの法則のエッセンスが出てきますので、楽しみになさってください。

「科学」と「宗教」の姉妹的関係

本章の冒頭では、ロケット研究に人生を捧げたベルナー・フォン・ブラウン博士のインタビューが引用されております。

ここでは「科学」と「宗教」の関係性は相反するものではなく、寧ろ補完し合う姉妹的関係であると述べています。

ちなみに、ブラウン博士について少し調べてみたところ、第2次大戦時代にはドイツでロケット研究に従事しており、軍事兵器よりもロケットを優先したことからゲシュタポに国家反逆罪で逮捕されたようです。

その後、ロケット研究におけるブラウン博士の必要性について懇願の声が上がり、ヒトラーのとりなしで辛くも解放されたようです。
更には大戦終了間際にはアメリカに亡命をして、その後の人生をロケット研究に捧げたということで波乱万丈な人生ですね。

これだけの紆余曲折においては自分の力ではどうにもならないことが数多くあったかと思います。
私が思うに、どうしようもない苦難や人智を超えた出来事を体験することで、小手先の科学や技術の枠に留まらない思考や宗教観が芽生えたのではないでしょうか。

本章でも「偉業を成し遂げた人の多くが、人生のスピリチュアル的な側面について深い洞察を得ていた」とあり、困難を乗り越える人には科学に固執するだけではなく、非科学的な面も大切にする懐の深さがあったのだろうと思われます。

逆に、自分の考えが正しいと頑なに主張して他者の考えを否定する人は、多少の柔軟性があっても良いのかもしれません。

振動の法則

振動の定義とは何でしょうか?

本章によると、

  • 前後の動き
  • 往復運動
  • 揺れ
  • ふるえ
  • スイング
  • ゆらめき

といった状態を持つこと、となっています。

一見静止している様に見えるものも電子レベルでは振動しているという説明から始まり、脳波・音波・熱・光も振動であることに触れられています。

実際、パソコンのCPUやクォーツ時計も水晶の振動を利用して高速なクロック波を生成していますので、私達が知ろうが知るまいが、生活の中で全てが振動することが前提で物が作られている訳なのですね。
更には、思考も脳によって生成された振動であり、自由意志や想いによって振動の質を変えられると説いています。

私は音声解析の研究に従事していたのですが、声の質が違っていたら周波数的にも見事に異なる特徴が見られますので、やはり何事も周波数解析をしたら「質」が何らかの形で異なっているのだろうと言う点については納得できるものがあります。

引き寄せ=物理法則の共鳴

物理を習っていると共鳴現象について学びますが、これが引き寄せの理解に役立ちます。

具体的には、長さを変えられる気柱のそばで音叉(おんさ)を鳴らして、

  • 気柱の長さを変えると気柱と音叉の固有振動数が一致したタイミングで音叉の音が大きくなり、
  • 相殺しあうと音が鳴らなくなる、

という現象です。

振動数が同じものが共鳴しあいますので、例えばピアノを鳴らしたらシャンデリアも共鳴して響く場合は、これらの固有周波数が同じであると言えます。

同様に、思考や感情とそれらを発する私達人間も似た属性(固有周波数)の物事を引き寄せるということです。
すなわち、「類は友を呼ぶ」という使い古された格言になるのですが、これが誘引の法則です。

固有振動数という言葉は物理の授業で学びますが、引き寄せや波動と言う言葉とも結びつきがあり、科学と宗教に相通じるものがあるとも考え得られるのではないでしょうか。

真の意味での自己コントロールを出来るのが人間の強み

思考や感情の周波数をコントロールして望ましい状態にすることで、自分の周りにも似たものを引き寄せることができます。

ここでの例として、どんぐりは自らの意志で振動率を変えることは出来ませんが、人間は自分の意志で振動率、つまり、将来の青写真を選択することができるのです。
よくよく考えてみたら素敵な能力を私達は与えられているのです。

そう考えると、日々の生活に感謝し、もっと自分を成長させ、自分の力を社会に対して最大限に発揮して貢献してみるのも面白いことだと思えないでしょうか。

第7の法則 リスクを冒す

本章では覚悟について述べられています。

リスクを負って行動しよう

章の冒頭から以下のように、

  • 今の職や生活水準を維持することについて考えるのはやめよう
  • 世の成功者に、リスクを一度も負っていない人は存在しない
  • 石橋を叩いて渡っている限り、退屈で面白みのない人生が続く

と過激な言葉で炊きつけられることになります。

確かに、今の状態から一皮向けるためには一歩踏み出す勇気が必要というのは分かります。
起業については言わずもがなですし、恋愛においても一方踏み出す際には今の関係が壊れることを覚悟しなければならないでしょう。

心の底から願っていても、上記の覚悟をできずに一歩踏み出せないというのは当たり前なほどに良くあることです。
ちなみに、リスクという言葉は金融の世界では結果の不確かさという意味で使われており、良い結果になるリスクもあれば悪い結果になるリスクもあります。

辞書でリスク(risk)を調べると、危険因子等のネガティブなワードが出てきますが、良くも悪くも結果における揺らぎ幅、と理解しておくのも一案です。

リスクを避ける理由は両親の愛によって育てられた幼少時代にある?

人がここまでリスクを避ける理由は、先天的な要因ではなく後天的な理由によると著者は述べています。
それは皮肉にも両親の愛ということの様です。

赤ちゃんの頃は何にでも興味を示し、触ったり口に入れたりしてみるものですが、親は子が危険な目に合わないように一生懸命危険から遠ざけます。

結果、「○○してはいけない」という注意が増えることになります。
幼い頃は自分で危険を判断する能力・知識がないので、親が子を守るために危険から回避させるのは大切なことですが、この危険回避の思考が、私達が大人になった後に皮肉にも足かせとなってしまうのです。

リスクを冒すのと無謀は違う

出来る準備を全て行った上での「なるようになるさ」はリスクを冒す勇気ですが、検討が甘い状態での「多分大丈夫だろう」というのは無謀です。

本書では無謀→リスクに変えるためのポイントとして、以下が挙げられています。

  • 必要な知識を身につける
  • 状況を慎重に検討する
  • 無責任にならない

上記をまとめると、「他力を前提としない」ことが成功確率を上げる要素と解釈できるのではないでしょうか。

夢のバランスシート

リスク分析のポイントとしては、リスクを冒した結果どのような影響があるかを把握しておくことです。

本書では、夢のバランスシートと銘打って、

  • リスクを負った結果得られるメリット
  • リスクを負って失敗した場合の最悪の事態(デメリット)

を全て書き出して比較検討する方法が紹介されています。

メリットとデメリットを比べて割に合わないようであれば、無謀な挑戦なのかもしれません。
一方、デメリットを軽減してメリットを増大させられるような準備ができるのであれば、冒す価値のあるリスクになるかもしれません。

今の時代であればパソコンと知識さえあれば、インターネットを使って副業的に自分の力試しをすることができます。
やり方次第ではノーリスクで色々と出来る点が現在の良いところだと思いますので、リスクという言葉に囚われすぎる必要もないかなと思っている次第です。

第8の法則 失敗を恐れない

前章まではスタートを切る前に背中を押してくれる考え方でしたが、今回はスタート後にくじけそうになった際に助けとなる考え方になっております。

失敗と成功は紙一重

スポーツや受験において特に顕著ですが、本当に紙一重の差が勝利/敗北を分かつことになります。
まさに天国と地獄といって良いほどですが、実際には紙一重の差だったりするのですよね。

同様に、社会人の世界でも紙一重の差は存在しますが、スポーツや受験の様に当日の瞬発力や運不運に左右されることは少ないです。

したがって、同じ紙一重でも、やる気があって努力さえすれば到達できる紙一重です。
毎日プラス1%の努力を続けると、今日の自分が1.01倍されます。
最初はわずかですが、1.01倍を365乗すると37.8倍になります。

これが指数関数の恐ろしさであり、積み重なると天と地ほどの差となります。

この差を生み出すのは才能の差ではなく、日々コツコツと努力を積み重ね続けるだけですので、スポーツや受験に比べると非常に楽だと思いますがいかがでしょうか。

継続すると周りが勝手に脱落して相対的にトップに近づく

「継続は力なり」という言葉がありますが、一つのことをコツコツと長期にわたり続けられる人は多くはありません。

一つの分野で1人前になるまでに必要な時間は1万時間と言われていますが、愚直に一つのことを続けられた人だけがこの領域に到達することができるのでしょう。

例えば往復の通勤時間のうち1時間を充てれば、1年で200時間以上を達成することが出来ます。
5年続ければ1000時間ですので、1万時間とはいかずとも、何らかのセミプロのレベルまでは到達することが出来ます。

資格試験も結構な難易度である簿記2級も取れるかもしれませんし、人生を変える転機となるかもしれません。

資格勉強ではなくとも、本書を繰り返し読むことでも良いかもしれません。
コツコツと読み続ければ潜在意識がお金持ちマインドに改革されて、経済的な豊かさ・精神的な豊かさで満たされるでしょう。

毎日の差はそれこそ紙一重の差ですが、積み重なると周りが脱落して、気づけば如何ともしがたい大きな差となっています。
結果を焦らず、日々を大切に淡々と努力を積み重ねたいものです。

第9の法則 前を向いて前進する

第8の法則では「失敗を恐れない」でしたが、第9の法則も心のエンジンに点火をしてくれる熱い章となっております。
この章はできない理由よりもできる方法を考えるという意志を私の心に強く響かせてくれる内容です。

私は人一倍、過去のことで悩んだりできない理由を見つけたりしてしまう人間です。

今では妻の前向きさに引き上げてもらっていますが、やはり油断をすると後ろ向きになってしまいます。
後ろ向きになるたびに自分で思うのですが、ただウジウジしているのは本当に時間がもったいないですよね。。。

思えば、人類は

  • 言葉を生み出し、
  • 科学を発展させ、
  • 空を飛び、
  • 宇宙に出る

までに成長してきました。

ライト兄弟やエジソン、ベルのような偉人が成したことはいずれも、できないではなくどうすればできるかに焦点を当てた結果なのですね。

そして、本書では

  • 誰もがそうなれる能力を本来備えている
  • 誰もが生まれながらにして豊かである
  • わたしたちは、その能力を開花する義務を持っている

と述べられています。

マサチューセッツ工科大学やカリフォルニア大学の教授や博士も、人間の細胞や能力は実質的に無限大だとする推定をしているようですので、内なる潜在能力に気づいていこうと促しています。

同じものを撮る限り同じ写真しかできない

過去に縛られる例として挙げられているのですが、同じものを同じように撮り続けても同じ写真しかできないにも関わらず、人生では皆が同じような日々を送るという形でこの罠にはまっているようです。

これは思考に関しても同様だと思います。特に過去のことを考えていると思考が固定されてしまうので、新しい展望も描かれませんし、新しい状況も引き寄せられません。

明るい未来を心に描いて、それが実現した時の喜びやワクワクを具体的にイメージすることで、人生のパターンを変えることができるのだということです。

読んでいて非常に明るい気持ちにさせてくれる言葉ではないでしょうか。

第10の法則 捨てる

章の冒頭に書かれている詩がとても素敵なので、是非ともお読みいただきたいです。

「与える」というタイトルの詩ですが、豊かになるために賢者に教えを求めた男が、「与えよ」という言葉を授かり、結果的にモノだけではなく慈愛を与えることを学び豊かになった、という内容です。

十分なお金がなくとも、お金ではなく笑顔を皆さまに施していきましょうという意味では、和顔施(わがんせ)と通じるものがあるようにも思えます。

空白の法則はこの世の真理

さて、章の本題である「捨てる」についてですが、この世には空白の法則という真理があるようです。
何かを手に入れたいと思ったら、その前に何かを捨てなければならないということのようで、捨てることで空いたスペースには必ず別のものが入ってくるということのようです。

言っていることは断捨離と同じであり、断捨離すると運が良くなると感じるのは空白の法則が作用しているからかもしれません。

人生は等価交換の原則が働いているのだと思います。
ただ与えられ続けるだけでもいつかは帳尻を合わせるための出来事に遭遇するかもしれません。

ここでの注意点としては、何かを捨てる際には売るのは禁止であり、必ず誰かにあげるか文字通り捨てるかすること、とあります。

手放す際にも対価を得るのではなく、無償で行いましょうということです。

ただし、過去の自分に役立った本を、誰でもいいから役立ててほしいという思いがある場合には、古本として安く売るのも一つの手段だと私は思います。

思考についても同様に「捨てる」ことから始める

モノだけではなく考え方についても同様のことが言えます。
何か心の中に人生を停滞させる要因があるのであれば、取り除いていきましょう、ということです。

以下の記事でも精神面における断捨離について触れさせていただいていますが、一つずつ古い思考を取り除くことで、一つ新しい思考が生まれてくるのだと思います。
習慣を入れ替えて生活に新たな風を呼び込む

まとめ

本書は精神論に終始した内容ではなく、具体的な行動や根性論も交えており、非常にバランス感覚の良い本だとう感想を持ちました。

宇宙を味方にしてお金に愛される法則 ボブ・プロクター(著)、岩元貴久(訳)

どの本にも言えることですが、繰り返し読んで、自分にとって心から参考になると思った内容を実際の生活に取り入れられてみるのも良いかもしれません。
改めて読み直して、以前とは違った箇所が心の琴線に触れたとしたら、それが自分が成長した証なのかもしれません。

最後までお付き合い下さいまして、本当にありがとうございました。