第5の法則では、期待することの力と引き寄せの法則について学ぶことができました。
【書籍解説】宇宙を味方にしてお金に愛される法則~(第5の法則:期待する)
本章でも引き寄せの法則のエッセンスが出てきますので、楽しみになさってください。
「科学」と「宗教」の姉妹的関係
本章の冒頭では、ロケット研究に人生を捧げたベルナー・フォン・ブラウン博士のインタビューが引用されております。
ここでは「科学」と「宗教」の関係性は相反するものではなく、寧ろ補完し合う姉妹的関係であると述べています。
ちなみに、ブラウン博士について少し調べてみたところ、第2次大戦時代にはドイツでロケット研究に従事しており、軍事兵器よりもロケットを優先したことからゲシュタポに国家反逆罪で逮捕されたようです。
その後、ロケット研究におけるブラウン博士の必要性について懇願の声が上がり、ヒトラーのとりなしで辛くも解放されたようです。
更には大戦終了間際にはアメリカに亡命をして、その後の人生をロケット研究に捧げたということで波乱万丈な人生ですね。
これだけの紆余曲折においては自分の力ではどうにもならないことが数多くあったかと思います。
私が思うに、どうしようもない苦難や人智を超えた出来事を体験することで、小手先の科学や技術の枠に留まらない思考や宗教観が芽生えたのではないでしょうか。

現実的な手段ではどうしようもなくなったときに、人は始めて人智を超えたものを受け入れられるようになるね。

年長の人ほど深みを帯びた人が増えるのはそういう経験によるものなのかもね。
本章でも「偉業を成し遂げた人の多くが、人生のスピリチュアル的な側面について深い洞察を得ていた」とあり、困難を乗り越える人には科学に固執するだけではなく、非科学的な面も大切にする懐の深さがあったのだろうと思われます。
逆に、自分の考えが正しいと頑なに主張して他者の考えを否定する人は、多少の柔軟性があっても良いのかもしれません。
振動の法則
振動の定義とは何でしょうか?
本章によると、
- 前後の動き
- 往復運動
- 揺れ
- ふるえ
- スイング
- ゆらめき
といった状態を持つこと、となっています。
一見静止している様に見えるものも電子レベルでは振動しているという説明から始まり、脳波・音波・熱・光も振動であることに触れられています。
実際、パソコンのCPUやクォーツ時計も水晶の振動を利用して高速なクロック波を生成していますので、私達が知ろうが知るまいが、生活の中で全てが振動することが前提で物が作られている訳なのですね。
更には、思考も脳によって生成された振動であり、自由意志や想いによって振動の質を変えられると説いています。
私は音声解析の研究に従事していたのですが、声の質が違っていたら周波数的にも見事に異なる特徴が見られますので、やはり何事も周波数解析をしたら「質」が何らかの形で異なっているのだろうと言う点については納得できるものがあります。

ちなみに電池式のクォーツ腕時計は水晶の振動を利用しているけど、機械式腕時計はゼンマイ仕掛けだから振動とは少し違うかもね。

そう言われると、クォーツの方が良さそうに感じるけど、機械式腕時計もオシャレだし迷うね♪
引き寄せ=物理法則の共鳴
物理を習っていると共鳴現象について学びますが、これが引き寄せの理解に役立ちます。
具体的には、長さを変えられる気柱のそばで音叉(おんさ)を鳴らして、
- 気柱の長さを変えると気柱と音叉の固有振動数が一致したタイミングで音叉の音が大きくなり、
- 相殺しあうと音が鳴らなくなる、
という現象です。
振動数が同じものが共鳴しあいますので、例えばピアノを鳴らしたらシャンデリアも共鳴して響く場合は、これらの固有周波数が同じであると言えます。
同様に、思考や感情とそれらを発する私達人間も似た属性(固有周波数)の物事を引き寄せるということです。
すなわち、「類は友を呼ぶ」という使い古された格言になるのですが、これが誘引の法則です。
固有振動数という言葉は物理の授業で学びますが、引き寄せや波動と言う言葉とも結びつきがあり、科学と宗教に相通じるものがあるとも考え得られるのではないでしょうか。

物質の固有振動数と共鳴の現象は興味深いよ。高い感情の波動を保っていれば、それに応じた高い波動の出来事で囲まれるような気がするよ。

高い感情っていうのは引き寄せの法則の記事で言うところの「愛」とか「感謝」のことだね♪
真の意味での自己コントロールを出来るのが人間の強み
思考や感情の周波数をコントロールして望ましい状態にすることで、自分の周りにも似たものを引き寄せることができます。
ここでの例として、どんぐりは自らの意志で振動率を変えることは出来ませんが、人間は自分の意志で振動率、つまり、将来の青写真を選択することができるのです。
よくよく考えてみたら素敵な能力を私達は与えられているのです。
そう考えると、日々の生活に感謝し、もっと自分を成長させ、自分の力を社会に対して最大限に発揮して貢献してみるのも面白いことだと思えないでしょうか。
次章は第7の法則「リスクを冒す」です。
宇宙を味方にしてお金に愛される法則~(第7の法則:リスクを冒す)