続けたい習慣と辞めたい習慣

生活を向上させる新しいことに取り組もうとしても、勢いがあるのは最初だけで、なかなか続かないものです。
私も「何をやっても続かない」という状況が慢性化しており、何とかして打開したいと試行錯誤しました。

しかし、失敗や挫折を繰り返す中で少しずつポイントを掴めて来たような気がしますので、ここで共有させていただきます。

SPONSORED LINK

新しい習慣を追加すると生活はどうなるのか?

明らかに継続することが望ましい良い習慣であったとしても、今までの生活に単純に作業を追加するだけでは無理が生じます。
大多数の方は、日々、仕事で忙しく働いて、帰ってきたら食事をして寝るといった形で、既に時間的な余裕がないはずです。
新しい習慣が続かないのは、

  • 続けていくうちに飽きる

というのもあると思いますが、

  • そもそも時間的/体力的な事情でこれ以上の事はできない

というのも大きいのではないでしょうか。
新たに目標を立てる時は時間的に余裕があるタイミング(元日とか新年度の最初とか連休の最中)であることが多いのも起因しているのではないでしょうか。
余裕のある時に新たな習慣に取り組み始めるので、スタート時には「新しい習慣」をこなす余裕もある訳です。
しかし、休暇が明けて日常に戻り、仕事等で忙しくなってくると、単純にやることが許容量を越えるので立ち行かなくなってしまいます。
日常生活は、やるべきことで溢れかえっているのです。

新しいことをする前に、古い習慣を捨てる

モノについて断捨離の重要性が謳われていますが、習慣に関しても同様で、やりたいことを増やすのみではいずれ限界が来ます。
一日で使える時間は24時間と限られているので時間的に限界がありますし、その前に体力的な限界が来るでしょう。
時間と体力に余裕がなくなると常に追い立てられている感覚に陥り、ストレスフルな人生となります。
生活を改善しようとしたのに、自分を追い込んでストレスを抱え込んでしまっては本末転倒です。
モノの断捨離と同様に、習慣についてもまずは不要な今の習慣を捨てることから始めましょう。
例えば、テレビを見ている時間やスマートフォンをいじっている時間等、心の中で改善したいと思っている習慣はありませんでしょうか?
一つ深呼吸をしてから、
断捨離したい習慣と VS 新しく実践しようとしている習慣
という形に天秤にかけて、どちらを採用したいか、心の本音に従って決めましょう。

SPONSORED LINK

新旧習慣の比較の際には自分の素直な気持ちに従う

新旧どちらの習慣を取るか決める際には、自分の素直な気持ちに従う必要があります。
世間や会社で言われている常識に従う必要はありません。
例えば、「テレビを観る時間」を「資格試験を勉強する時間」に置き換えようか迷っていて、これらを比較している人が居たとします。
この資格試験が現在の業務に役立ったり、キャリアチェンジ等で将来を切り開くのに役立つと確信できるのであれば、テレビを観ずに資格試験に没頭するのが良いでしょう。
しかし、自分の考えを持たず、何となく「あの資格が良い」という周囲の意見に流されて勉強している場合には、「テレビを観る」ことが正しいかもしれません。
また、「夜にスイーツを味わう」ことも、一般的には太る原因ということで「ダメだ」と一蹴しがちですが、ストレス緩和に貢献しているという面もあるのではないでしょうか。

  • 誰かが言ったからこうしよう
  • 誰かが言ったから逆の方法でいこう

と周囲の声を鵜呑みにするのではなく、長期的に自分にとって本当に良いと思う方を選択するべきです。

一度に複数の習慣を入れ替えない

ただし、いくら良い習慣と言えども、今までの自分の習慣をすべて捨てて新しいスタイルに総取り替えするのはあまりお奨めできません。
人の心理にはホメオスタシスという現状を維持するためのメカニズムが働きます。
新しい習慣を一気に取り入れてしまうとホメオスタシスが強烈な抵抗を示し、それが大きなストレスの原因となってしまいます。
特に真面目な方に多いのですが、いきなり100点満点の習慣を目指すものの、ストイックな生活に耐え切れなくなった挙句、まるっきり元の生活に戻るというAll or Nothingの結果は避けなければなりません。
それでは自分自身が可哀相です。
挑戦する際に100点以外は認めないというのは、自分に対して一切の失敗を許しておらず、自分に対して冷たい姿勢といえるのではないでしょうか。
それよりも、一つずつ悪しき習慣を良い習慣に入れ替えていく方が前向きであり着実に前進しますし、その効果を実感していく過程にこそ面白さがあると思うのですが、いかがでしょうか。

プロセスを一つ一つ楽しみながら生きよう

いきなりゴールに行ってしまっても、そんなにせっかちな人生だと、極論すると「死ぬのを急いでいる」ことになるのではないか、と思えます。
コツコツと同じことを繰り返し、一歩ずつ「幸せだと思える要素」を増やして行くことが、誰のためでもない、自分のための「幸せ」の謳歌に繋がり、ひいては成果も上がる方法だと言えるのではないでしょうか?

断捨離が物理的に不可能な場合

毎日終電帰りで土日も仕事、という場合には古い習慣を断捨離しようにも、物理的に断捨離すべき習慣がありません。
私もそういう時期がありました。
その場合には、冷静に判断する根拠が無い限り、根本的に今の環境(仕事等)を断捨離する等と焦ったりせず、暫く今の状況のままで耐える時期だと思います。
直ぐに辞めないと心身が壊れるという危険が無い限りは、半年程度耐えれば、自分の能力が伸びたり、環境が変わってきたり、またはその両方が発生することが多いです。
以下の本でも同様のことが述べられていますし、私の経験からもそのように言えます。

天職は寝て待て~新しい転職・就活・キャリア論~
山口 周 (光文社新書)

また、耐えている間に何も習慣の改善をできない、と言う訳でもありません。
例えば、

  • 試練にあったらネガティブ思考になる

という習慣を捨てて

  • 良い面を探す

という新たな習慣に置き換える試みは仕事のなかでも実践が可能です。
些細なことでも、一歩ずつやってみれば潮流が徐々に変わってくるところが人生の面白い所だと思います。