スーツに身をしたためて颯爽と仕事をするビジネスマンは見ていて惚れ惚れとしますが、その中で特に目に付くのが腕元です。
出来るビジネスマンは良い時計をしているので、他人の腕元も意外に見ているものです。
類は友を呼ぶではありませんが、上質なものを使っていると不思議と自分の中身も洗練されたような気分になることができると思います。
高級機械式腕時計のメーカーはスイスに拠点を置く会社が多いですが、スイスはプライベートバンク等の富裕層向けの金融機関も発達しておりますので、高級感の連想という意味でも機械時計を通じてスイスと関わりを持っておくことは精神的満足度を高める上で有効です。
また、スーツは身体のシルエットに影響を受けるので太っていると様になりませんが、足元と腕元はアイテムの良さだけで見栄えよくすることができます。
そういう意味で投資効果の観点でも即効性のあるアイテムであると言えるでしょう。
機械式腕時計を購入してもいいか否かの判断基準
オシャレで見栄えの良いアイテムと言っても機械式腕時計は高い買い物です。
購入しても後悔しないかどうかを慎重に判断する必要があります。
その際の判断ポイントは以下の通りです。
- まとまった金額(私の場合は50万円程度)を腕時計に出せるか
- 機械式腕時計は毎日数秒ずれるが、その時刻合わせを行う手間を含めて所有を楽しめるか
- デイトジャストは自動巻きですが、手巻きの時計の場合は毎日巻く手間を含めて所有を楽しめるか
- 購入後、定期的にメンテナンスコストが掛かるが、許容できるか(私の場合は5年毎に6万円程度掛かります)
上記について大丈夫なら、腕元の贅沢として機械式腕時計を探されても良いでしょう。
そうでなければ数万円で済む電池式(クォーツ)時計の方がコストパフォーマンスの観点では良いですし、AppleWatch等のスマートウォッチの方が利便性は高いでしょう。
ロレックスを選んだ理由
機械式腕時計メーカーといっても色々あります。
オメガ、ロレックス、IWC、ブライトリング、パテック・フィリップ、ブレゲ、等メーカーによって特徴も多種多様です。
私も色々と見比べて悩んだ結果、ロレックスのデイトジャスト(正式名称はオイスター・パーペチュアル・デイトジャスト)を購入しました。
こちらが私の愛用している機械式腕時計になります。
結婚指輪にも合うため、合わせる服装を選ばないですし、スーツに合うのはビジネスマンにとって嬉しいです。
私がロレックスのデイトジャストを選んだ理由は3つあります。
理由① 値段的に手が出る範囲内だった
まずは価格が最大の理由です。
私が購入したロレックスのデイトジャストは50万円程度でしたが、一生モノの時計としてなら買おうと思える値段でした。
それ以上の価格になると少し高いと思ってしまいましたし、20~30万円台になってしまうと良いと思えるデザインがなく、私の中での折り合いがつくポイントが50万円あたりだったということです。
この辺りは個々人の状況によって変わってくると思います。
ちなみにブレゲのクラシックにも興味があるのですが、値段の桁が一つ違ってくるので到底手が出ず、ウィンドウショッピングのみで楽しむことにしております。
理由② 造形美と機能美が両立していた
ロレックスの三大技術として、以下のものがあります。
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デイトジャストは正式名称をオイスター・パーペチュアル・デイトジャストと言いますが、上記の3大技術を繋ぎ合わせた名前であり、Rolexの機能美の代名詞と言っても過言ではないと思います。
一方のデザインについてもスポーツタイプではなくドレスタイプで正装向きのデザインをしており、スーツにも合わせやすいので、用途を選ばず万能に使えると思います。
まさに人生のパートナーとなってくれるアイテムです。
理由③ 周囲の人と違う時計を持ちたかった
私の場合、デイトジャストを購入したのは20代後半に差し掛かった頃でしたが、周囲のメンバーはオメガのスピードマスターを持っていました。
スピードマスターも良い時計だと思いますが、個人的に文字盤にストップウォッチやタキメーター(計算尺)があるデザインが好みでなかったこともあり、他の時計が良いと思っておりました。
また、ロレックスの愛用者もいるにはいましたが、デイトジャストの愛用者がいなかったため、私としては被りなく機械時計生活を送れるという妙な安心感にも支えられて購入を決意したのは良い思い出です(笑)
購入は正規店にて行うのがオススメ
どの機械式腕時計を買いたいか決まったら、実際にお店に赴いて購入することになります。
その際には正規品と並行輸入品のどちらであるかには気をつけられた方が良いです。
正規品は各ブランドの直営店舗やデパートで購入することができます。
ロレックスを例にすると、スイスのロレックス本社から日本向けに輸出された製品であり、もちろん保証書に記載されているシリアルナンバーは現物と一致しています。
一方、並行輸入品は日本以外に輸出されたものが最終的に日本に流れ着いた形となっており、価格も正規品に比べて安いです。
本物には違いないのですが、保証書のシリアルナンバーが現物と一致していないこともあるようで、購入後のメンテナンスやアフターサービスの点では難があると言われています。
並行輸入品は家電量販店等で売っているのを良く目にしますが、確かに正規品を買うよりは安く済みそうです。
しかし、私の場合は正規品志向であったことと、後述のオーバーホールを含めたアフターサービスで不要な不便を感じたくなかったこともあり、デパートで正規品を購入しました。
定期的にオーバーホールをして共に人生を歩む
機械式腕時計は中身が非常に精密な構造となっており、定期的にメンテナンス(オーバーホール)をしてやらなければ劣化して動かなくなります。
私の場合は5年毎にロレックスの窓口に実物と保証書を持参して、メンテナンスをしてもらっています。
5年毎に6万円程度を要するので、メンテナンスを重ねると買った時の値段と同じだけの費用がに掛かるように思いますが、本社のあるスイスに運ばれて、時計職人によって分解・総点検されて再び組みあがってきますので、相応の対価であると思っています。
また、傷や手垢等も綺麗に磨かれてくるので、愛着のある時計を新品同様で再び使うことができます。
革靴と同じく一緒に人生を共にしている感覚を味わうことができますので、必要な費用であると思います。
9月生まれには誕生石というおまけも
蛇足ですが、高級機械式腕時計のガラスはサファイアガラスと呼ばれており、化学的な組成は宝石のサファイアと変わらないようです。
私は9月生まれで誕生石がサファイアであることから、9月生まれの方にとっては守護の効果も期待できるのではないでしょうか。
機械式腕時計との出会いは異性との出会いと同じ
私としては、機械式腕時計との出会いは異性との出会いと相通じるものがあると考えています。
機械式腕時計のラインナップは常に変わり続けますので、数年経てば全く同じモデルを買うことは難しくなるため、一期一会という意味で異性との出会いと共通点があるのではないでしょうか。
その様な出会いの奇跡を乗り越えて人生のパートナーとなったアイテムは、生涯の伴侶と同じく他の時計に浮気をせずに人生を添い遂げるのも素敵だと思います。
思い入れのある一品を購入するに足る人間になれるよう、自分磨きをするのも一興ですよね。